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有限会社 ハウスガーデン
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L モロッコ アラビアンナイトの世界

私の中で、長年訪れてみたいと思っていた国の1つにモロッコがありました。そして今回、イスラム教のラマダンの時期にあわせて、モロッコを訪れることができました。

モロッコの中でもマラケシュは、モロッコを凝縮した様な街です。マラケシュの旧市街のまわりは高い壁で囲われており(全長20km)、壁の中の街はメディナと言う名前で呼ばれています。中心にはジャマエルフナ広場があり、広場を取り巻く形でランダムに狭く細い迷路のような道が走っています。無法地帯化している道には、オートバイが縦横無尽にブンブン排気ガスを出しながら走り、クラクションの音が鳴りやむことはありません。そして、この迷路状の道の脇には所狭しと小さな商店が軒を連ねており(スークと呼ばれている)、アクセサリーや香油、絨毯、スパイスなどなど、様々なものが色とりどりに並び、呼び込みもとっても賑やか。

そして夜になると中心のジャマエルフナ広場には、食べ物の屋台が建ち並び、「寄ってけ、食ってけ」とあちこちの店からの呼び声が飛び交います。ケバブやタジン、クスクスといった中東の料理に加え、クレープの様なものがあったり、オレンジジュースやミントティー、モロッコのスイーツなど実に様々。そして300円も出せば十分おいしい夕食を食べることが出来ます。
このジャマエルフナ広場の夜の喧噪と迷路のような路地の活気ある商店街が、これぞモロッコというような表向きの顔だとして、これは実に男性社会の象徴のような世界。しかし路地裏の建物の中に入ると、そこは全く別の顔があります。

私が滞在したのは、ジャマエルフナ広場からすぐの路地にあるリャドでした。リャドとは、昔の邸宅を宿泊施設に造り直した所で、1つのリャドの部屋数は多くても10部屋位と家庭的。そんなリャドはマラケシュの狭い旧市街のなかに数百件はあると言うから驚きです。
私の滞在したリャドは、その中でもとても小さく3部屋しかないので、本当に細部まで真心のこもったおもてなしをしてくれる所でした。室内のテーブルクロスやシーツ類には、手縫いの細かい刺繍が施され、どこにいても何となく優しい石鹸の香りがしました。朝食には手作りのジャムやオレンジジュースが並び、テーブルにはいつもきれいな花がさり気なく飾られています。これは紛れもなくモロッコ女性の細やかな心遣いの現れで、表の世界のせわしなさを忘れさせてくれる包容力に満ちた空間がそこにはあるのです。にっこりと優しい笑顔をもらうと、壁一枚隔てた場所のガヤガヤから逃れられ、癒されるのです。実際壁の中の世界は、信じられないくらい静かでゆったりしています。

子供の頃に読んだ、「アリババと40人の盗賊」の話で、同じ様なドアが並んでいるので、分からなくならないようにドアに印を付けるシーンがありましたが、モロッコは本当にそんな感じの世界。自分の滞在しているリャドはどのドアだったか?と思うほど、路地の左右にあるドアは似たり寄ったりで、いつもドアは閉じられているので中の様子を外から見ることは出来ません。唯一の進入方法は、外側から真鍮のドアノックをコンコンとし、出迎えを待ちます。すると男性スタッフが内側からドアを開けてくれ、初めて私はリャドの敷地に足を踏み入れることが出来ます。1日5回外に出て帰ってきても10回帰ってきても、必ず男性がドアを開けてくれました。

モロッコでは、男性の仕事・女性の仕事の区別が、とても明確で且つそれぞれがお互いにとって必要不可欠なものに見えました。どこまでも男性は男性らしく、女性は女性らしくある生活が私にはとても新鮮に映りました。そしていろいろ考えさせられるのです。部分的に中性を求められることが多くなった社会で生活をしている我々も、少しだけ本来の男性若しくは女性「らしさ」を磨いてみたら、結構自然にハマってしまうかもな・・・なんて思ってみたりして。・・・あ、私ですか?いえいえ私はまだ実践してないので。すみませ〜ん、説得力無くて。




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昼間のジャマエルフナ広場。
まだまだ本調子ではなく、人もまばら。
夕方になると、ワラワラと人が集まってきます。日没でラマダンが終了するからです。
夜は屋台が所狭しと並び、「うちのケバブは最高だぜぃ」「本当?」とか、呼び込みの兄ちゃんとのやりとりもまた楽しい。
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あっという間に席が埋まる。
というのも、とっても安くておいしいモロッコ料理を簡単に食べられるから。
ある日の夕食。野菜と肉の煮込み料理「タジン」です。量が少なく見えるけど、おなかいっぱいになる。そしてヘルシー。¥250なり。 おなかも満たされ、帰路につくが・・・こんな感じの路地ばかりで、自分のリャドはいったいどこだったか??と悩みます。でも誰かしら教えてくれます。路上の人は物知りです。
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あった。我が家(?)
外側からドアを開けることが出来ないので、小さなドアノックをコンコンと鳴らす。すると中からお兄さんが出てきてくれます。
ラマダンが終わるのは日没。
するとイスラムの人々は、毎日まずこのハリラと呼ばれるスープを食べます。これがすごく美味しくて、体に優しい味がします。リャドのスタッフさんに紛れて食べちゃった。
私が泊まったリャドのメインヤード。
イスラムの建物は、こういった四角い庭を囲むように建物をたて、部屋を作っている。あり得ないくらい静かです。幸せ空間・・・
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ある日の朝食。
刺繍を施したテーブルクロスと手製のパン・クレープ・ジャム・オレンジジュースなど。安らぎを感じる瞬間でした。

モロッコで写真を撮ろうとすると「No photo!」と何度も言われました。女性・子供を守るためだそうです。イスラム的な考えから。
でもコイツは黙って見逃してくれました。

モロッコでは、犬より圧倒的に猫が多かったです。しかも、野良なんですが、頭が良く人間に愛されていました。
ポーズをとってくれたので、遠慮なく。


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